―コラム―人間の体には痛みを感ずる点が400万個所もある
人間の体は、植物と違って動き回りますから、絶えず外界の変化に対して、支障なく
上手に働かなくてはなりません。そのために、外からの刺激を敏感に捉える受信装置、
捉えた刺激を脳と脊髄に伝える知覚用の電線(神経)、そして、今度は脳からの命令を筋肉に
伝える運動用の電線(神経)が、体の内外に張り巡らされていて、体のどこかに何か異変が
起こると、すぐに赤ランプがついて対応策がとれるように出来ています。
この受信装置には、それぞれ分担が決まっていて、熱さを感じるもの、冷たさを受け取るもの、
押されたときに活動するもの、そして痛みを起こすものと、4種類あり、それぞれ、温点・冷点・
圧点・痛点と言われております。
そして生理学の教えによりますと、全身には、温点が3万、冷点が50万、圧点は頭部を除いて
50万ほどですが、痛点だけは、何と200万から400万もあり、いかに痛みに対して体が敏感に
出来ているかがわかります。
しかし、これらの装置の分布は一様でなく、しかも外から見分けがつきません。このため、
例えば注射のときの痛みの有無は、針の先がそこの痛点に当たるかどうかで決まることに
なります。また、指先には痛点がたくさん集まっており、従って、痛みに敏感ですが、背中には
痛点がまばらです。ふつう静脈注射をするのに肘の部分が使われるのは、そこは痛点が少なく、
また太い静脈が皮膚のすぐ下を通っているためです。
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